THE みくのひとりごと
初音ミクのもうひとつの可能性を引き出してみるコーナー。
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えー、いろいろと解説ページはあるようですが。
俺もミクになにかをしゃべらせたいひと達の手助けをしたいなと思い、howtoを作りました。
それなりに参考にしてもらえれば幸いです。

◆STEP 1◆ VOCALOID2 Editorを開く

まずはVOCALOID2 Editorを立ち上げます。
メニューの「設定(S)」→「プリファレンス(P)」で「オーディオの設定」タブを開き、 出力デバイスが正しく設定されていることを確認してください。
あと、歌手がちゃんとミクたんになっているかを確認しましょう。

◆STEP 2◆ ピッチベンドセンシティビティ(PBS)のパラメータを設定する

セリフを打ち込む前に、とりあえずピッチベンドセンシティビティ(PBS)のパラメータを 変更します。
パレットから鉛筆ツールを選択して、パラメータのPBSを選択してください。
PBSは、初期の値だと2になっているはずです。

ピッチベンドセンシティビティ(PBS)のパラメータを設定する その1

上のタイムラインで2より前の位置で、PBSが13になるところで左クリック長押し。
すると、そこから先のPBSが13に変更されます。
これで準備OK。

ピッチベンドセンシティビティ(PBS)のパラメータを設定する その2

◆STEP 3◆ セリフを打ち込む

今回は試しに「おにいちゃん」という言葉をしゃべらせてみます。
「おにいちゃん」の「にい」は「に」の音を伸ばして表現するので、打ち込む音符 は「お」「に」「ちゃ」「ん」の4つですね。
これらを適当な長さで配置していきます。
もちろん、「に」は長めに、「ん」は短めに。
このとき、音程はBb3(シbの音)で固定します。

セリフを打ち込む

◆STEP 4◆ ピッチシフト(PIT)のパラメータを弄って音程を変化させる

それでは今回の中核である、音程の変化に移ります。
まず、普通に「に」の音符全体にアクセントをつけて「おにいちゃん」と言わせてみましょう。
すなわち、「に」だけピッチを上げて、「ちゃ」が発音されると同時に下げるというパターンです。

ピッチシフト(PIT)のパラメータを弄って音程を変化させる その1

このとき、ピッチが上がっている部分に合わせて(だいたいで良いので)、ダイナミクス(DYN)の パラメータを少し上げてやると、抑揚がつきます。

しかし、このままでは「ん」の発音が目立ちすぎるので、DYNを削ってあげます。

ピッチシフト(PIT)のパラメータを弄って音程を変化させる その2

この状態で出力したWAVがこれ
VSQはこちらになります。

それでは、この状態からもうちょっと遊んでみましょう。
打ち込んだ「お」「に」「ちゃ」「ん」の音符の音程や長さはそのままで構いません。

お次は、「に」の音符全体にかけて上げていたピッチを、「に」の半分あたりから下げてみます。
このとき、なだらかに下げるのではなく、急斜面をつくることに注意してください。
(ただし、あまり傾斜が急すぎると声がケロっちゃいます)

ピッチシフト(PIT)のパラメータを弄って音程を変化させる その3

すると、最初のアニメっぽい喋り方から、棒読みというか、普通な読み方に変わりましたね。
この状態で出力したWAVがこれ
VSQはこちらになります。

次に、語尾を上げてみます。
「ちゃ」に入るあたりから、徐々に持ち上げる感じでPITを上げていきましょう。
同時に、前半「に」の部分で上がっているPITを、少し控えめにしてやります。

ピッチシフト(PIT)のパラメータを弄って音程を変化させる その4

今度は呼びかけるような感じになりました。
この状態で出力したWAVがこれ
VSQはこちらになります。

最後に、手打ちビブラートをかけてみますw
とりあえず、適当にフリーハンドでPITに波線を描いてみてください。
その際、あまり変化量は大きくしないこと。(PBSの値が大きく変わっているため)
最初のように「に」のあたりでちょっと持ち上がるように、波線を描いていきます。

ピッチシフト(PIT)のパラメータを弄って音程を変化させる その5

すると、なんかへなへなな感じになりましたw
この状態で出力したWAVがこれ
VSQはこちらになります。

これ以外にも、PITでいろんな表情をつけることが可能です。
各自試行錯誤してみてください。

◆STEP 5◆ その他TIPS

☆ミクの感情を引き出すには

たとえば「STEP 4」の「おにいちゃん」の場合、「お『にい』ちゃん」と「に」の音全体にPIT/DYNで アクセントをつけるのと、「お『に』いちゃん」と「に」の前半にだけアクセントをつけるのとでは ニュアンスが変わってきます。

国語辞典を引いても、「兄さん」のアクセントは「『ニ』ーサン」であり、これが標準的な読み方 ということがわかるでしょう。
しかし、話し言葉の場合は別です。
ことに、アニメで声優さんが演じるような喋り方だと国語辞典のアクセントは参考になりません。

ポイントは、国語の教科書を朗読するような調子で下降アクセントがくる位置の、
ひとつうしろの音にまでアクセントを延長してやる
ことです。

標準アクセントで「お『に』いちゃん」なら、VSQでは「お『にい』ちゃん」に。
「『どっ』ちが」なら、「『どっち』が」に。
「あ『り』がとう」なら、「あ『りが』とう」に。
「行っ『てく』るよ」なら「行っ『てくる』よ」に。
こうするだけで、かなり感情が表れてくると思います。

嬉しさを表現するときも、怒りを表現するときも、この手は使えますので、是非試してみてください。

※ただし、これが通用するのはあくまで日本語のみ。
英語をはじめ、日本語以外の言語を再現する場合は、思い切ってPIT/DYNを揺らしたほうがよいと思います。

☆ブレスを使う際の注意点

アニメキャラの喋り方を注意深く聞いてみると、息継ぎをする直前の音というのはたいてい音長が短く、 ピッチが維持されているか僅かに上昇しているのがわかると思います。

ミクにこれを再現させる場合、同じくブレスを入れる直前の音はDYNの崖削りで極端にゲートを短く しておき、PITはあまり下げすぎないようにしましょう。
また、たいていの場合は、息継ぎの音と直前の音の隙間は極めて短いです。
VOCALOID Editor上ではこの間隔(ギャップ)を短くしすぎるとブレスの音が出音されなくなって しまうので、後で波形編集ソフトで無音部分を削ってやるようにすると切迫した感じが出てきて、 ミクが感情を持っているかのように聞こえるかと思います。

◆STEP 6◆ 基本をおさえたかたへ