第0章 導入

●子音や母音の読み方について

ドイツ語では、子音 j,s,v,w,z が英語やフランス語とは異なる発音になり、それぞれ [j](ユ)、[z](ズ)、[f](フ)、[v](ヴ)、[ts](ツ)と発音されます。

zwei つう゛ぁい (数詞) 2、2つの
vier ふぃーあ (数詞) 4、4つの

また、語末の有声音(濁った音)は多くの場合無声音(濁らない音)に変化します。

Tag たー (男性名詞) 日
Kleid くらい (中性名詞) ドレス、ワンピース
Dieb でぃー (男性名詞) 泥棒

その他、ドイツ語特有の発音のされ方をする子音、母音、複合子音、複合母音を紹介します。
(あくまで読み方は日本語っぽくしたものです)

ei
eu/äu
ch
 
st
sp
sch
ig
あぃ(短く単母音のように)
おぃ(短く単母音のように。「ぃ」は「お」の口のまま発音)
ひ(は、ふ、ほ)(日本語のは行とは全然違う音。咽喉で破裂するような感じで、直前に母音がある場合は一まとめにして発音される)
しゅとぅ
しゅぷ
しゅ
いひ(語末にある場合。gの発音はchと同じ)

●名詞の性

ドイツ語の単語には、フランス語と同じように男性名詞・女性名詞があり、更にその どちらでもないオカマ…もとい中性名詞があります。

[Bruder](おにいちゃん/弟・男性名詞)、[Schwester](おねえちゃん/妹・女性名詞)、 [Vater](親父・男性名詞)、[Mutter](オカン・女性名詞)などのように 名詞の性質を考えれば自ずと判断がつくものもありますが、大抵の名詞はその性質から 容易に性を推測することができません。

また、フランス語とは違い、これといった規則性がなく、似たような綴りで終わっていても 男性名詞と中性名詞、女性名詞と中性名詞、などに分かれることがあります。
名詞の性については、辞書で新しい単語を調べるときに、その意味と一緒に覚えてしまいましょう。

フランス語では、主語と述語が同格で結ばれる場合、たとえば「彼女は年齢の割に幼い。」と言いたい ときに「幼い」という形容詞を主語の性・数(この場合は女性単数)に合わせる必要が ありますが、ドイツ語ではこの必要はありません。
ドイツ語では、名詞の前に形容詞が先行した場合にのみ、性・数と格語尾の変化が現れます。

●格

格とは、印籠を出すひとではなく、その名詞が主語の役割を果たしているか(1格)、所有者の役割を果たしている か(2格)、間接目的語の役割を果たしているか(3格)、直接目的語の役割を果たしているか (4格)を、冠詞類や形容詞の語尾、名詞の語尾などの変化で示すものです。

Ich gebe ihm ein Höschen meiner jüngeren Schwester.
(私は彼に妹のパンツをあげる)

上記の文では、[Ich]が1格、[ihm]が3格、[ein Höschen]が4格、[meiner jüngeren Schwester]が2格になります。

おおよそ、日本語でそれぞれ「〜が」に相当するのが1格、「〜の」が2格、「〜に(〜へ)」 が3格、「〜を」が4格と考えてもらえればいいのですが、例外は多々あります。

冠詞・形容詞における格変化は、それぞれの章で詳しく説明します。

印刷用ページを表示する