Chapitre.3 - 冠詞 Articles

1. La merveille, on l'apelle ainsi comme elle n'arrive presque jamais.
起きないから奇跡と言う。
2. Tiens, ça m'étonne! Où ai-je posé les photos dont j'ai la garde du type?
あれー、おかしいなぁ。ヤツから預ってる例の写真、どこへやったっけなぁ。

◆定冠詞

 「〜というもの」のようにその名詞を総称的に述べたり、「その(例の)〜」のように名詞をある程度限定して
いう場合に定冠詞を添えます。例文では、1が総称的、2が限定的な意味の使い方をされています。

 定冠詞は男性名詞には le 、女性名詞には la、複数名詞には les という形で対応します。
 定冠詞の男性形・複数形は前置詞 à と結合して à + le = au, à + les = aux, de と結合して de + le = du,
de + les = des という風に1語に縮約されます。
 ただし、au と du は母音または無音のhで始まる名詞の前ではそれぞれ à l'、 de l' というような形をとり、
縮約形の形成よりもエリジオンの方が優先されることになります。
 前置詞と定冠詞の女性形 la との縮約形はありません。


Il a fait un engagement d'entrer à l'Université de Tokyo avec une fille dans son enfance.
彼は小さかった頃、ある女の子と東京大学に入学しようという(一つの)約束を交わした。

◆不定冠詞

 「ひとつの〜」「ある〜」など、数量が単一であることが確かな場合や、漠然と物の名前を指す場合に不定冠詞
を添えます。不定冠詞は男性名詞には un 、女性名詞には une 、複数名詞には des の形で対応します。
 「ひとつの〜」という意味合いを含むのになぜ複数形が存在するのかというと、「いくらかの〜」のように、そ
の名詞の集合のうち部分的な数量である、という意味を持たせるためです。
 また、不定冠詞の複数形 des は後に従える名詞との間に形容詞を挟む場合は de となるのが原則ですが、会話
ではこの規則が守られないこともあるようです。
 例: des filles → de(s) petites filles


J'ai de la fièvre...! Ah, moi, je sens du bonheur...!
熱いぃっ・・・! あぁ、幸せだよ、私・・・!

◆部分冠詞

 部分冠詞は、数えられない抽象名詞や、定冠詞・不定冠詞を付けると割に合わない物などに付いて部分的な意味
を表す、フランス語特有の冠詞です。男性名詞には du 、女性名詞には de la という形で対応します。(複数形
はありません)
 ただし、母音または無音のhで始まる名詞の前では男性形 du は de l' となります。
 上記例文中では、「熱」「幸福」という抽象名詞に付いていますが、その他にも例えば食べ物や飲み物(不定冠
詞または冠詞を添えると“世界中のありとあらゆる食べ物”を示してしまう)などにも用いられます。




◆例えば「le chat」(その猫)と言って、相手がどの猫のことを言っているのか想像できたり、猫を総称
 的に指すときは定冠詞を使うんだよ。逆に、どの猫のことかを限定しなかったり、「一つの」というニュ
 アンスが加わるときは不定冠詞を使って「un chat」だね。

◆食べ物や飲み物の名詞には普通は部分冠詞を使うけど、定冠詞なら、例えば「朝おかあさんが言ってた、
 晩に作る予定のメニューが(今まさに)出てる」みたいなときに、不定冠詞ならドーナツとかケーキみた
 いにその食べ物が「1つ」と数えられるときには使えるよ。
 部分冠詞が使われるのは、例えば食べ物の場合に、食べる前の形があって、それが一回の食事という行為
 の中で頬張る度に少しずつなくなっていくという他の分野の名詞には無い特別な様子があるからだよ。

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