Chapitre.5 - 否定文と疑問文のつくり方 Négation et Interrogation

Je ne mens pas! J'ai vraiment vu ça!
嘘じゃないもん! 本当に見たんだもん!

◆否定文のつくり方

  原則として、ne と pas でサンドウィッチを作れば否定文の出来上がりです。
  ただし、ne と pas は置かれる場所に決まりがあり、平叙文では ne は動詞の前(目的語代名詞がある場合は
 目的語代名詞の前)、pas は動詞の後、不定詞を伴った表現では前置詞と不定詞の間に ne と pas がまとめて
 置かれるという規則があります。

  英語では否定の助動詞として do を伴うので本動詞は否定文中では原形のまま用いられますが、仏語では否定
 文に助動詞が必要ないので、否定文中でも動詞はもれなく活用します(笑
  また否定文中では、不定冠詞と部分冠詞はすべて de に置き換わります。(正確には、動詞の直接目的語のみ
 すべて冠詞が置き換わります。直接目的語に付いては6章をご参照ください)

  ne は pas 以外の語と呼応して、特定の意味を持った構文を作ります。

   ne ... que    しか〜ない
   ne ... plus   もはや〜ない
   ne ... rien   まったく〜ない
   ne ... jamais  決して〜ない
   ne ... personne 誰も〜ない(personne が主語となることがしばしば)

  口語や会話体の文章では、ne が省略されて pas のみを用いて否定を表すこともあります。


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1. Est-ce qu'un gâteau au haricot rouge est vraiment la source de la vie?
あんまんは本当に命の源なのだろうか?
2. Veux-tu le cartable noir, ou le rouge?
お前はこの黒いランドセルが欲しいのか、それともこの赤いやつか。

◆疑問文のつくり方

 疑問文のつくり方には、主として3通りの方法があります。

 [1] そのまま語尾を上げる

   実は特別な文法規則に従わずとも、これだけでれっきとした疑問文になるのです。

 [2] est-ce que を平叙文の前に置く

   例文1のように est-ce que を平叙文の前に置くと、疑問文を形成できます。これがもっとも口語的だとさ
  れているようです。
   疑問詞が文頭に来る場合はまず疑問詞を置き、est-ce que を置いてから後に平叙文を置きます。

 [3] 主語と動詞を倒置し、トレデュニオン(-)で結ぶ

   例文2のように、平叙文では主語→動詞となる語順を動詞→主語(代名詞の場合)と倒置させ、その間をトレ
  デュニオン(英語で言うハイフンのこと)で結んで文を始めると疑問文になります。
   会話では[2]の est-ce que を用いる方法よりもやや古風・丁寧な表現だとされます。

   否定文に同じく、英語では疑問文を形成する際に助動詞の do を伴うので本動詞は原形となりますが、仏語で
  は該当する助動詞が無いので動詞はもれなく活用することになります。
   更に、活用させた動詞が母音で終わっていてなおかつ主語が3人称代名詞の場合、口調上の t という文字が
  倒置させた主語代名詞と動詞の間に挿入されます。実際にどのような形で挿入されるかは下の「もっと例文!」
  のラストの例文をご参照ください。

   [2]と同様、疑問詞が文頭に来る場合はまず疑問詞を置いてから、主語代名詞と動詞の倒置形を置いて残りの文
  成分をその後に置きます。ただし、qui で始まる文ではこの規則は適用されません。

   また、主語が代名詞ではなく通常名詞の場合は、次のような語順になります。

   [疑問詞→]通常名詞→動詞→代名詞(通常名詞の性・数に一致)→....?

   * 例文は挙げていませんが、「名言を勝手にフランス語に訳してみるプロジェ」コーナー・2ページ目にある
    CLANNADの杏の科白にこの語順を用いた表現がありますので良ければ参考にしてみてください。


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Plaît-il!? Toi, n'aimes-tu pas ces jumelles!?
なんだって!? 貴様、この双子姉妹のことを愛さないというのか!?

◆否定疑問文について

 「〜しないのか?」のように、相手の動作の否定性を疑うために用いられる表現が否定疑問文です。
 英語でこの表現に対して答えるときに日本語とは異なった答え方をするように、仏語の答え方も容易ではありませ
んのでしっかりと覚えておくようにしましょう。
  上記例文に対して、

  ・「ああ、愛さないな」と否定の意味で答えたい場合、
   Non, je n'aime pas ces jumelles!

  ・「いや、愛してるよ」と肯定の意味で答えたい場合、oui を用いずに
   Si, j'aime ces jumelles!


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Nous sommes toujours ensemble, et aussi toute la vie, n'est-ce pas?
わたしたちはいつも一緒、そしてこれからもずっと一緒、そうでしょ?

◆付加疑問文について

 「〜だろう?」「違うか?」「〜だよね」のように、念押しのために用いられる表現が付加疑問文です。
 英語では文中で用いられたものと同じ助動詞を、主節が肯定ならば否定で、否定ならば肯定で問い質すという厄介
な規則がありますが、仏語では平叙文の終わりに n'est-ce pas?(または non?)を添えるだけで付加疑問文が完成
します。


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◆否定の ne と呼応する語のほかにも、決まった動詞と一緒に使われると pas が省略されることがある
 よ。(pouvoir, savoir[*間接疑問が続く場合], oser, cesser など)

◆ pas だけが否定語として使われる例としては、 Pas d'accord!(嫌だね!), Pas tellement.(それ
 ほどでもないよ), Pas du tout.(全然), C'est pas 〜(〜じゃない) などがあるよ。

◆疑問文を倒置形で始める場合に、pouvoir(〜できる)が1人称単数のとき平叙文では Je peux となる
 ところを倒置させると Puis-je ... ? と綴りが変わるから気をつけてね。

◆この際ついでに疑問詞も覚えちゃおーっ!

 que 何 / qui 誰 / quand いつ / où どこ / comment どのように
 combien いくら、どれほど / pourqoui なぜ(* 答えるときは Parce que で始めるよ)

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