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2005年9月30日 (金)

今更感を否定できないが、CLANNADに関する考察を、7ヶ国語(ビジネスで日・中・英、趣味で仏・独・トルコ・アイルランド)を操る知り合いのI氏と行ってみた。

i) 「クラナド」について

いくつかのサイトにおいて、ゲール語で「家族」を意味する単語が clann(クラン)であると説明されている。これは、辞書にも載っている正式な単語である。

しかし、現代ゲール語における clann の中核的な意味は「家族」ではなく「子供、子孫」である。これとは別に、「家族」に割り当てられる teaghlach(トゥヤイラッハ/男性名詞)という単語がある。こちらの方が、clann よりも意味合いが強いようだ。

また、何か付加的な意味を表す -ad という接尾語があるのではないかとも考えたが、現代ゲール語にはそのような語要素は存在しない。

ii) 「メグメル」について

メグメルが「喜びの島」を示すことについては、もう御存知の方も多いはず。

元ネタと考えられるケルト神話には諸説があり、「メグ・メル」と「マグ・メル」をそれぞれ「喜びの島」「楽しみの島」と分ける説もあるが、事典では「マグ・メル」についてしか説明されていない。この「マグ・メル」を「喜びの島(平原)」とする事典が多いようだ。

「マグ・メル」は Mag Mell と綴り、g は一時期芳香剤のCMで日の目を見たフランス語の r のように発音され、Mell は m の後にごく短い i のような音を伴って「ミィェル」と発音される。

この Mag Mell は現代ゲール語には見られない語で、「喜びの島」を現代ゲール語で表現すると、 oileán an t-áthas(オリヤーン・アン・ターフス/oileán, áthas ともに男性名詞)または単純に名詞を連結させて áthas oileán(アーフス・オリヤーン)となるのだそうだ。

当サイトの英語版では、ケルト神話に関する事典に従い、「メグメル」を Mag Mell と表記している。